AI時代だからこそ、社内報が必要な理由〜AI時代の今こそ、人の声が響くメディアを!〜

 業務が効率化され、情報があふれるこの時代。
 どの企業も「情報共有」や「効率化」を掲げ、AIの導入が進んでいます。
議事録や報告書、文章の要約──AIがあれば瞬時にできてしまう作業が増え、仕事はどんどんスマートになりました。
 でも、だからこそ改めて見直したいのが、社内報が果たす“アナログ感覚”の大切さです。
この記事では本格的なAI時代の到来を目前にした今だからこそ、アナログ感覚を残すメディアの有用性を考えてみたいと思います。

AI時代に社内報が果たすべき役割

 社内報の本当の役割は、単なる“情報伝達ツール”ではありません。

 AIが生成する情報は、正確で便利だけれど、そこには人間の“行間”や“気持ちの揺らぎ”はほとんど含まれていません。
 社内報は、そんなAI時代の隙間を埋めるように、社員一人ひとりの声や想いを編み込み、組織に温度とつながりを生むメディアです。

 経営者にとっては、理念がどのように現場で受け止められ、実践されているかを映し出す鏡のような存在になります。
 一方、社員にとっては、自分の仕事の価値や仲間との連携を感じられる、あたたかな媒介です。
 効率化が進む今だからこそ、社内報は「人と人をつなぎなおす感覚装置」として、その役割をますます強めていくのだと思います。

AIが量産する情報を、人間が“意味”に変えるメディアが必要

 AIは、プロジェクトの進捗レポートや会議の議事録、アンケートの要約など、大量の情報を瞬時に整えてくれます。
 でも、それをそのまま配るだけでは、読む人の心は動きません。
情報はあっても、「何を大事にすべきか」「どこに心を動かすべきか」が見えにくいのです。
 社内報編集者は、その情報の海の中から、会社の“らしさ”を語る素材を選び取り、文脈を与え、読者の心を動かすメッセージに変える役割を担っています。
 これはまさに、情報を“意味”に変える編集という翻訳作業です。
AIが進化すればするほど、この“意味をつくる力”が組織にとって大きな価値を持つようになるのです。

例えば、理念や社風、企業文化はAIでは難しい

 AIは決算書を読み解いたり、会議資料をまとめたりするのは得意です。
しかし、会社の理念や社風、企業文化の“におい”を言葉にするのは簡単ではありません。

 なぜなら、そこには経営者の生き方や歴史、社員一人ひとりの感情の積み重ね、現場で交わされる何気ない一言が宿っているからです。

「お客様第一」と掲げている企業でも、その言葉がどのように現場で実践され、どんなドラマがあったのか──
 その背景にある物語こそが、社員やお客様の心を動かします。社内報は、そんな“物語”を言葉としてすくい上げ、組織の温度を伝えることができる数少ないメディアなのです。

社内報の制作にはAIが大活躍!

 一方で、AIは社内報の制作でも大いに活躍してくれます。
議事録の自動要約、インタビュー音声の文字起こし、初稿の下書き作成など、AIの力を借りることで制作業務は格段にスピードアップできます。

 こうして生まれたテキストを、編集者が文脈を整え、人の想いや感情を重ね合わせて、意味のある記事として編み上げる。
 AIと人が共創する時代だからこそ、社内報はますます進化していくのだと思います。

アナログ感覚が人をつなぐ

AI時代において、社内報が大切にしたいのは、この“アナログ感覚”です。

例えば・・・
 手ざわりのある言葉のぬくもりや、少し揺らいだ感情の行間。
 
 現場のちょっとした笑い声や、社員同士の何気ない雑談。
 
 手書きのコメントや、少しブレた写真の温度感。

 こうしたものが社内報の誌面にあるだけで、そこには「人がいる」ことを感じさせます。

 そして、読者はその言葉に共感し、誰かの物語を自分ごととして感じ、組織の中にいる安心感を得られるのです。これはAIには表現できない、人間だからこそ編める“つながりの物語”です。

さいごに

 AIは間違いなく仕事を効率化してくれます。
 でも、人の心を動かすのは「人が書く言葉の行間」や「あたたかな感覚」だと私は信じています。
 AIの進化が進む時代だからこそ、社内報は、情報を“意味”に変える翻訳者として、そして組織をつなぐ“アナログ感覚のメディア”として、これからも大切にしていきたいですね。

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