早島で始まった大手との人材争奪戦― 中小企業のためのパート人材定着戦略
岡山県の早島町では、ここ数年で大手物流施設の進出が相次いでいます。大型の倉庫や流通拠点が立ち並び、多くのパート・アルバイト募集が行われるようになりました。その結果、地域の中小企業の現場では、こんな声が聞こえるようになっています。
- パートの応募が減った
- 時給を上げても人が集まらない
- シフトが組めない
- 若手が物流倉庫に流れてしまう
いま早島では、目に見えない人材争奪戦が始まっています。

パート・アルバイトの争奪戦こそ、現場の現実
今回の早島の人材問題は、正社員よりもむしろ、パート・アルバイトの争奪戦として表れています。
パートの方々の多くは、
- 子育て中
- 家庭の事情がある
- 時間に制約がある
といった状況の中で働いています。
そのため、
- 勤務時間の融通が利くか
- 家から近いか
- 時給がいくらか
といった条件には、どうしても敏感になります。特に物流拠点のように、
- 時給が高めに設定されている
- シフトの選択肢が多い
といった職場が増えると、人の流れは一気に変わります。
社員数の10倍のパートで回している現場もある
物流や小売、食品関連の現場では、社員数の何倍ものパート・アルバイトで回っている会社も少なくありません。
中には、
社員の10倍以上のパート・アルバイトで
現場が成り立っている
というケースもあります。
そう考えると、会社を支えているのは間違いなくパート・アルバイトの方々です。
だからこそ、
その方々を大切にしないで、
どうやって会社が成り立つのか
という視点が、これからますます重要になってきます。
私が見てきた「人が定着しない現場」
私自身、以前、365日24時間稼働する三交代制の物流倉庫で働いていたことがあります。
そこは大手企業の完全子会社で、超大手コンビニチェーンの100%下請けをしている会社でした。
しかし、親会社が変わったことで、
- 待遇が変わり
- 考え方もより合理的になり
- 制服の支給もなくなり
職場の空気も、少しずつ変わっていきました。
もともと理念の共有も弱く、人の出入りが多い会社でしたが、その近くに大手物流拠点が一気に3社できたことで、状況はさらに厳しくなりました。
人は簡単に流れていきます。
時給が少し高いだけで、職場はあっという間に空洞化します。
そのときに問われるのは、
普段から、どれだけ
人との意思疎通ができていたか
ということです。
長く働く人の声に、その答えがある
長年、中小企業で働き続けているパート・アルバイトの方々の声には、その本質が表れています。
私のクライアントの、ある小売業の会社では、20年以上働いているパートさんが何人もいます。中には、「会長の息子さんが小さい頃、子守りをしていた」というエピソードを笑いながら話してくれる方もいます。その方々に、「なぜ長く働き続けているんですか?」と聞くと、口をそろえてこう言います。
「この会社には感謝しているんです」と。
時給が特別高いわけでもなく、福利厚生が突出しているわけでもありません。
では、なぜ続いているのでしょうか。
そこにあるのは、「自分が必要とされている」という実感です。
名前で呼ばれること。
頼りにされること。
仕事を通して誰かの役に立っていると感じられること。
そうした日々の積み重ねが、「ここで働き続けたい」という気持ちを育てていきます。
条件ではなく、関係性の中で生まれる魅力。
それこそが、大手には真似できない中小企業の強みなのかもしれません。
中小企業は「違う戦い方」を選ぶ
特に早島では、パート・アルバイトを中心に運営されている大手の物流拠点が数多く進出しています。
そうした会社では、
- 時給の高さ
- 勤務時間の柔軟さ
- 安定したシフト
といった条件面の魅力があります。
しかし現実には、同じ土俵で勝負するのは難しいのも事実です。会社の規模も、資本力も違います。
だからこそ中小企業は、違う戦い方を選ぶ必要があります。
それは、
「この会社で働きたい」と思える理由をつくること
です。
社内報は「人との関係の材の土台」をつくる
そのために有効なのが、社内報です。社内報は、会社の中にある「人の物語」を言葉にしていく装置です。
たとえば、次のような企画があります。
- パートさんの紹介記事
→「なぜこの会社で働いているのか」「どんなところが好きか」を語ってもらう - 現場の一日紹介
→ 実際の仕事の流れや、チームの雰囲気を伝える特集 - ベテランスタッフのストーリー
→ 長く働いてきた理由や、会社との思い出を紹介 - 社長からのメッセージ
→ パート・アルバイトへの感謝や期待を言葉にする - 部門やチームの紹介
→ 自分の仕事が会社の中でどう役立っているかを知る記事
さらに、社員参加型の企画を取り入れることで、社内の空気は大きく変わっていきます。
たとえば、
- 全員インタビュー企画
→ パート・アルバイトも含め、全員を順番に紹介していく - 紹介リレー企画
→「次はこの人を紹介したい」と社員同士でつないでいく - 投稿コーナー
→ 趣味、子育て、休日の過ごし方などを自由に投稿 - マジョリティ予想クイズ
→ 社内の意外な一面を知る参加型企画 - 現場のひとこと
→ 小さな気づきや嬉しかった出来事を共有するコーナー
こうした企画を続けていくと、
- 名前で呼び合う関係が増える
- 他部署や他シフトの人の顔が見える
- 会話のきっかけが生まれる
といった変化が起きます。
そして、
- 「自分のことを知ってもらえた」
- 「会社が自分を見てくれている」
- 「ここに居場所がある」
という実感が、少しずつ育っていきます。
その積み重ねが、
- 職場の会話を増やし
- 定着率を高め
- 「ここで働きたい」と思える空気
をつくっていくのです。
社内報は、単なる情報共有のツールではなく、人が残る会社をつくるための仕組みでもあるのです。
早島で、人材に悩む企業様へ
もし今、
- パートが集まらない
- シフトが回らない
- 人が定着しない
と感じているなら、それは会社の魅力が足りないのではなく、まだ言葉になっていないだけかもしれません。
中小企業には、
- 人の温かさ
- 現場の誇り
- 経営者の覚悟
といった、大手にはない魅力があります。
社内報は、その価値を言葉にし、人に伝えていくための仕組みです。
小さな一歩が、人が集まり、育ち、定着していく会社への大きな変化につながっていきます。
早島をはじめ、岡山県内の企業様の状況に合わせて、無理のない社内報づくりをご提案しています。
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