なぜ「外部インタビュー」が入ると、社内の空気が一気に動き出すのか
以前、社内報には「会社の中に眠っている力」を引き出す可能性がある、という話をしました。
ただ、その一方で、こんな声もよく聞きます。
- 社内報を出しているけれど、変化が見えない
- インタビュー記事を書いても、当たり障りのない内容になる
- いい話ではあるが、行動につながっている実感がない
実はここに、多くの会社が共通してつまずくポイントがあります。
それは――「誰が、どんな聞き方をしているか」です。

社内の人同士では、どうしても聞けないことがある
社内インタビューが悪い、という話ではありません。ただ、社内だからこそ起きる“限界”は確かにあります。
- 上司と部下
- 同じ部署の同僚
- 長年一緒に働いてきた関係性
こうした関係の中では、
- 遠慮
- 空気を読む
- 「今さら聞かなくても分かっているよね」という前提
が、無意識に働きます。
その結果、
- 本当は工夫していること
- 迷いながら決断した背景
- 自分なりに変わってきた部分
が、言葉になる前に流れてしまう。
話せないのではなく、“振り返るきっかけがない”という状態です。
事例紹介
役職者インタビュー「私のビフォアー・アフター・ネクスト」
あるクライアントでは、外部インタビューを入れるにあたり、役職者全員に対して、こんなテーマでインタビューを行いました。
「私のビフォアー・アフター・ネクスト」
- 昔は、仕事の中で、どんな考え方・関わり方をしていたのか(ビフォアー)
- どんな経験を経て、何が変わって、今どういう考え方や思いで仕事をしているのか(アフター)
- これから、どんな目標や夢を掲げているのか、またどんな役割を果たしていきたいのか(ネクスト)
ポイントは、
「成果」ではなく、変化に焦点を当てたことです。
外部インタビュアーが入ることで、
- 自分では当たり前だと思っていた変化
- 言葉にしてこなかった迷い
- 部下にはあまり話してこなかった過去
が、少しずつ言葉になっていきました。
その記事を読んだ社員からは、
- 「上司も悩みながら変わってきたんだと分かった」
- 「完璧じゃなくていいんだと思えた」
という声が上がり、役職者と社員の距離感が、明らかに変わったのです。
これは、外部だからこそ踏み込めたインタビューだと感じています。
全社員企画「新年号・くじ引き企画 社員みんなに聞きました!36の質問」
もう一つ、印象的だったのが、全社員を対象にした「一言インタビュー企画」です。
テーマは堅いものではありません。
「新年号・くじ引き企画 社員みんなに聞きました!36の質問」
- 質問はくじ引きでランダム
- 真面目な質問もあれば、クスッと笑える質問もある
- 答えは一言、短くてOK
この企画の狙いは、おしゃべりのきっかけをつくることでした。
結果は想像以上で、
- 「この人、こんなこと考えてたんだ」
- 「その答え、意外!」
- 「それ、私も同じです」
と、社内で自然と会話が生まれました。
ポイントは、「上手に答える」必要がないこと。
外部インタビュアーが入ることで、社員は気負わず、“素の言葉”を出しやすくなります。
その一言一言が、社内の空気を少しずつほぐしていきました。
外部インタビューの本当の価値
ここで改めてお伝えしたいのは、外部インタビューの価値は記事そのものではない、という点です。
本当の価値は、
- 自分自身を振り返る時間が生まれること
- 言葉にしてもいい、と感じられること
- それが社内で共有されること
このプロセスそのものにあります。社内報は、その受け皿として非常に相性がいい。
だからこそ、
- 読まれる
- 話題になる
- 行動につながる
という流れが生まれやすくなります。
それほど、外部インタビューは効く
役職者向けの「私のビフォアー・アフター・ネクスト」。
全社員参加型の「新年号・くじ引き企画 36の質問」。
どちらも、最初から大きな施策として構えたものではありません。
「外から聞いてもらったら、何か変わるかも」そのくらいのスタートでした。
それでも、
- 社内の空気が変わり
- 会話が増え
- お互いを知る視点が生まれる
という変化が、確かに起きました。
おわりに
社内報がうまく機能しないとき、原因はコンテンツ量でも、デザインでもありません。
多くの場合、「誰が、どう聞いているか」だけが違います。
外部インタビューは、会社の中にすでにある力を引き出すための“きっかけ”にすぎません。
でも、そのきっかけが入るかどうかで、社内報の意味は大きく変わります。
もし今、
- 社内報がマンネリ化している
- インタビューが表面的だと感じている
- 社員同士の会話を増やしたい
そう感じているなら、「外から聞く」という選択肢を一度考えてみてもいいかもしれません。
それほど、外部インタビューは、効きます。
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