第86回 気まぐれ!メンズトークが放送されました!

 第86回目のゲストは、地元岡山でデザイン会社を経営する傍ら、障がい者支援にライフワークとして取り組む、株式会社FIL DESIGN 代表取締役 高橋京恵さんをお招きし、デザインへのこだわり、障がい者支援への思いついて詳しくお伺いしました。

<デザイナーになった経緯>

 幼少期から絵が好きで、小学生の時はよく図鑑と漫画を模写していたという高橋さん。好きな漫画家は「地球へ」で有名な竹宮惠子さんで、「風と木の詩」をよく模写していたそうです。他には松本零士さんの銀河鉄道999のメーテル。メーテルの、顔の輪郭よりも長いまつ毛で女性らしさを表現している独特の描き方に惹かれたそうです。

 図鑑で言えば旺文社や小学館の動物図鑑や植物図鑑を模写していたらしく、当時、誰に言われたわけではなく、自主的にやっていたというから、よほど絵が好きだったのでしょう。特に生き物が好きだったようで、金魚好きにしかわからないマイナーな金魚の絵を描くなどしていたそうです。

 そうした経緯もあり中学生の時には、イラストレーターになりたいという夢を抱いたそうです。絵は習っておらず、美大の受験のためにデッサンを習った程度とのこと。絵の基礎は美大で鍛えられたそうです。授業では、ひたすら製図ペン(ロットリング)で書いていたり、ポスターカラーで色を塗ったり、とにかく手で描くことが大事だということを教えられたそうです。手で描くことで想像力が鍛えられるらしいです。

 当時から、油絵には関心がなく、水彩画やエアブラシで描く写実的な絵が好きだったとのこと。写真と見間違うような絵に憧れ「スーパーリアルイラストレーション」をやりたかったそうです。その夢は叶って、イラストレーターとして仕事をしながら、近年では「ベッキオバンビーノ(オールドカーの祭典)」の表紙の絵を描いています。

<デザインゴールズについて>

 デザインゴールズとは、クリエイター(障がい者の方)の素晴らしい作品をデザイナーが商品に落とし込む。障がい者アートを活用したデザインビジネスで、障がい者と企業を結び、障がい者にロイヤリティーが入るような仕組みを作る備前県民局の事業です。

 クリエイターが出来上がった作品を見て、とても喜んでいるのを見ると、この事業へのやりがいを感じるという高橋さん。障害を持っていても、自分の絵が商品化されて収入になること。その道を作るところを支援したいという思いでやっているそうです。

 デザインゴールズは、1年目は4社、2年目は10社の企業に関わってもらえたとのことで、今後はこの事業を定着し、もっと広げていきたいとのことです。来年度は岡山全域で募集をかけるなどエリアも広げていきたいと言われています。

デザインゴールズの公式サイトは下記リンクから

https://design-goals.jp