第94回 気まぐれ!メンズトークが放送されました!

 第94回目のゲストは、倉敷で純国産のハチミツを製造販売する傍ら、岡山・倉敷の養蜂業を盛り上げるべく後進の育成にも力を入れている倉敷田中養蜂場の田中常雄さんをお招きし、養蜂に対する熱い思いをお伺いしました。

 『養蜂は難しいが面白い。』
 そう語る田中さんは御歳86歳にも関わらず、バリバリと働く現役の養蜂家です。背筋はピンッと伸び、足取りはシッカリ、とても86歳には見えません。

 田中養蜂場のハチミツは、もちろん純国産の天然物です。素人の私でも他の物とは違うなと判るほどの美味しさでした。とても濃いのですが、後味の悪さに繋がるような甘ったるさや、しつこさが無い美味しいハチミツでした。ハチミツは「蜜蜂の習性」と「花の蜜」だけで作られるとてもシンプルな甘味料です。しかし、蜜蜂の習性も花の蜜も、人が完全にコントロールすることが不可能な自然相手の製法です。この美味しさを安定して生産する大変さは想像に難くありません。そのため生産量も限られ、売り切れが続出することもしばしばだとか…。地元の方はもちろん、自然由来の食物に関心の高い、子育て中のお母さんには絶大な人気を誇っているようです。

 現在、田中さんは後進の育成に力を入れられています。次代の養蜂家を育てるにはまだまだ時間が必要なそうです。理由の一つは、近年、春や秋がはっきりとしないなど、温暖化が原因とは言い切れませんが、四季の変化が分かりにくくなったため、蜂が好む花の蜜が減ってきたらしいのです。そのため従来通りのやり方をやっていてはハチミツが作りにくくなっているそうです。また、蜜蜂の数も減ってきたり、成長が遅くなったりしているため、養蜂家の育成をするためには、自らが蜜蜂をしっかりと育てられる養蜂家であることが必要とのことです。
 養蜂家としてミツバチを育てるというのは、一見、当たり前だろうと思われますが、蜜蜂の育成は相当難しく簡単にはいかないそうです。そこで田中さんは、独自の配合で作った蜜蜂用の飼料を開発し、蜜蜂の育成を安定的なものにしようと試行錯誤されています。

 今まで田中さんが歩まれてきた「純国産 天然のハチミツ作り」。その貴重な知恵や技術の詰まった養蜂の道を継いでいく若い養蜂家が現れることを願っています。

下記サイトにてハチミツが購入できます(在庫があればですが…)

倉敷田中養蜂場

現時点で倉敷田中養蜂場のハチミツが購入できる店舗
・ナンバホームセンター(各店)
・農マル園芸
・農協
・ニシナ(児島店)2023年度から全店で購入可能

ご興味ご関心のある方は是非、ご連絡をしてみてください。
tel:086-472-7335
fax:086-472-7315
mail:beefarm@tanakabee.com