第91回 気まぐれ!メンズトークが放送されました!

 第91回目のゲストは、地元岡山・倉敷でゴルフティーチングプロとして活躍している小林明子(こばやしあかね)さんをお迎えし、ゴルフに対する熱い思いをお伺いしました。

 ゴルフとの出会いは祖母の影響からと話す小林さん。すでに小学校高学年くらいにはゴルフ関係の仕事に就きたいと思っていたそうです。

 「ゴルフショップの店員とか、ウェアとかも好きだった。実際にゴルフを始めたのは中二の時。その時はプロになりたいとは思っていなかった。プロになりたいと思うようになったきっかけは、ステップアップツアーというプロの試合に出てから……2010年の20歳ごろ。その試合で初めて『ギャラリーの中で打つのがこんなにも楽しいのか!』ということに気がついた。それでプロになりたいと思うようになった。」

 ギャラリーの中で力を発揮できる……。ゴルフはとてもメンタルが試される競技、揺るぎない自信を持つまでになる努力とはどのようなものなのでしょうか。努力はもちろん、それだけでなく自分自身を信じ切る力「自己暗示」なども必要ではないかと思います。

 

 「コースで成功してほしい」という思いから…小林さんには理想とする教え方があり、それは、まず練習場でレッスンをしてその後コースに出るという形だそうです。コースだけで指導してほしいという方もいますが、コースで治すのは大変とのこと。コースは足場が平坦ではないので、基本のスイングができているかが把握しずらいなどの理由からだそうです。練習場でうまいという人は多いのですが、そうではなくコースで成功して欲しいので、コースと練習場のセットで受けるのがお勧め。これが理想とのことです。


 最近はラウンドもお願いされることが多く「コースにでられるようになるにはどのくらい練習したら良い?」という質問をよく受けられるようです。目安というのはないのですが、ある程度当たるようになれば、コースは回れます。奥さんに始めてほしいというご主人が、ご夫婦でレッスンを受けにこられ、もうすぐにでもラウンドに行こう、という感じの人もいる。そういう方には「とりあえず緑を楽しんでください」など、ゴルフの様々な魅力を伝えていくこともあるそうです。


 また逆に、いきなり出るのは迷惑をかけるので先に学びたいという人もいらっしゃるとのこと。ルールやマナーを知らない人が多いというのもあり、それを教えたいともおっしゃられていました。服装や持っていくもの、幼少期からやっている小林さんにとっては当たり前だと思いますが、ほとんどの方は、そこに対して不安を持っていると思います。それにはラウンドレッスンが一番よく理解できるそうです。実際に体験できるので。

 “教える”というのは、自分自身がまず理解しておかないとできません。また教えられる側のレベルに合わせ適切なステップを踏ませる必要もあるため、相手に対して関心を持ったり思いやりを持っていないといけません。そのためにはお互いが信頼し合うということが大切です。そして教えられる側の人が、力をつけて伸びるまで急がず待ってあげるというスタンスも必要です。
 よく言われることに、トップレベルの人≠教えるのがうまい、というのがあります。教えるのがうまい人は、観察力が高く、また観察で得られた感覚的な情報を言語化する能力が高いと言えます。特に運動や体の使い方に関する教育というのは、その要素を非常に必要とされるのではないでしょうか。

 今回、小林さんを迎えての放送で、人に物事を教える難しさ、また教えることの楽しさ、成長していく人を見る楽しみや期待感など、色々と考えさせられる部分がありました。教えるというのは、とても奥が深いのだなと感じた良い放送でした。