第133回 気まぐれ!メンズトークが放送されました!

 第133回目は、結成以来20年以上、倉敷や笠岡を中心に活躍を続ける二人組フォークユニットの めたぼりっくす さんをお迎えし、長年活動を続けてきた歩みや、音楽への想いについてお話を伺いしました。

 

■ 20年以上続く理由は、「音楽を特別にしすぎないこと」

 今回のゲストは、二人組フォークユニット「めたぼりっくす」さん。

たけさん(竹内国男/58歳)
 倉敷出身。フォークユニット「めたぼりっくす」でハーモニカを担当。ブルースをルーツに、曲ごとに吹き方を変える演奏スタイルが持ち味。結成以来20年以上にわたり、えびちゃんとともに活動を続けてきた。現在は音楽と並行して、淡水魚や自然に関わる活動にも取り組んでいる。

えびちゃん(下夷一哉(したえべす かずや)/54歳)
 倉敷出身。歌とギターを担当。フォークやニューミュージックに影響を受け、若い頃にはミュージシャンを志して福岡で活動した経験を持つ。現在は仕事や子育てと両立しながら、倉敷・笠岡を中心に音楽活動を継続。日常に寄り添う等身大の歌が魅力。

 結成から20年以上、倉敷・笠岡を中心に活動を続ける「めたぼりっくす」。長く続けている人たちの話には、派手さはないけれど、確かな説得力がありました。

不完全な楽器だからこそ、音に感情が乗る

 ハーモニカ担当のたけちゃんが語ってくれたのは、「ハーモニカは、ある意味おもちゃみたいな不完全な楽器」という言葉。ハーモニカには、最初から出せない音があります。ピアノのように、ドレミファソラシドが整然と並んでいるわけではありません。その出ない音を、曲げたり、工夫したりして“無理やり出す”。

 その思い通りにならなさこそが面白く、感情や気持ちが音に乗る余白になる――そんな話が、とても印象に残りました。技術の話でありながら、どこか人生の話にも聞こえる、不思議な感覚でした。

歌が先にあって、音楽は日常の延長にある

 一方で、歌とギターを担当するえびちゃんの音楽観は、とてもシンプル。中学生の頃、授業中にフォークギターを持ち込んで歌っていた先生の影響でギターを始めたこと。でも、えびちゃんにとってギターは「歌うための伴奏」。

 音楽は、特別なものではなく、子育てや仕事、料理やお酒と同じ、生活の延長線上にあるものだと語ります。曲作りも、「一人で飲んでいるときに、ふっと降りてくる」。無理に生み出すものではなく、日常の中から自然に出てくるもの。その肩肘の張らないスタンスが、20年以上続いてきた理由なのだと感じました。

続けてきた理由は、「気づけば続いていた」こと

 番組の中で何度も出てきたのが、「強い目標があったわけじゃない」「気づけば続いていた」という言葉。活動を休んだ時期があっても、完全にやめることはなかった。無理をせず、背伸びをせず、できる範囲で続けてきた。その結果が、20年以上という時間につながっている。とても静かだけれど、重みのある話でした。

生演奏「桜の咲く頃に」が教えてくれたこと

 番組中盤では、オリジナル曲「桜の咲く頃に」を生演奏で披露していただきました。
友人の結婚式のために作られた、愛と平和をテーマにした一曲。スタジオに流れたのは、「うまくまとめよう」としていない、等身大の音。だからこそ、自然と胸に残る演奏でした。

大きくしない未来、だから続いていく

 これからについても、派手な夢は語られません。「できる範囲で続けていく」「タイミングが合えば、CDも作れたらいい」。不完全な楽器の面白さを語るたけちゃんと、生活の中に音楽を置き続けるえびちゃん。

この二人の距離感とバランスこそが、メタボリックスというユニットの特徴なのだと思います。「続ける」ことに悩んでいる人にこそ、そっと読んでほしい放送回でした。

放送を通じて・・・音楽の話なのに、仕事の話を聞いているようで

 音楽の話を聞いていたはずなのに、気がつくと、仕事や生き方の話を聞いているような感覚になっていました。

不完全なものを、不完全なまま面白がること。
特別なものにせず、生活の延長線上に置いておくこと。

これは音楽に限らず、仕事や人との関係、組織のあり方にも通じる考え方だと思います。続いているものには、たいてい理由があります。でもその理由は、「頑張ったから」や「気合を入れたから」ではなく、続いてしまう距離感をうまく保っていたから、という場合が多い。

めたぼりっくすのお二人の言葉から、そんな大切なことを、あらためて教えてもらった放送でした。


――また次回の放送も、お楽しみに。