第126回 気まぐれ!メンズトークが放送されました!
第126回目のゲストは、市民目線の斬新な政策で総社を改革し、趣味のピアノの弾き語りでも市民を魅了するなど多才な一面を持つ片岡聡一市長をお迎えし、防災や障害者支援、空き家対策など市政に対する思いをお伺いしました。

走り続けて見えた景色〜片岡市長と「継続の力」〜
片岡市長が昨年8月から始めた毎朝のランニング。真夏の炎天下からスタートし、302日連続で走り続けたそうです。最初は体重も減らず、途中でくじけそうになりながらも、今では8キロ減。健康管理も万全で、スマートウォッチで日々の状態をチェックする習慣もできたとのこと。
走ることで生まれた市民との交流も印象的でした。ラジオ体操を一緒にしたり、犬の名前を間違えて笑いが生まれたり、中学生に「今日は258日目ですね」と声をかけられたり。朝のひとときが、あたたかなふれあいの場になっています。
100歳を超える方々の表彰でも、「肉が好き」「感謝の気持ち」「毎日続ける何か」が共通していると話されていました。あるおばあちゃんは、40年以上も新聞の1コーナーを書き写しているそうです。
「続けることは、それだけですごいこと」。市長の言葉が、じんわりと心に残りました。
人を動かすのは、相手の本質を見て伝える“ひと言”〜原監督との会話から〜
ある日、片岡市長は青山学院大学・原晋監督と、総社市で食事を共にされました。箱根駅伝で8度の優勝に導いた名将も、かつては「自分には居場所がない」と苦しんでいたそうです。
中国電力に入社した頃、周囲は名門大卒ばかり。中京大学出身の原監督は強い劣等感を抱えていたと打ち明けてくれたそうです。その経験が、無名だった青学陸上部を一から育てる原動力になったとのこと。
そんな話を聞いた市長は「すごく共感した」と語ります。そして話題は「褒める力」へ。かつて首相秘書官を務めた経験から、「褒めることは、政治家にも一般の人にも共通する大切な力。知識と経験を積み重ねることで、相手の本質を見て伝えることができるようになる」と語る市長。たったひと言の「今の良かったです」にも、相手を見て、聞いて、感じる力が込められている。だからこそ、言葉が届く。
市民に対しても、子どもたちにも、そして朝のランニングで出会う「ナナちゃん」にも。市長は、気取らず、地に足のついた“ともだち”のような距離感で向き合っています。
今回、片岡市長とお話をする中で、改めて感じたのは「続けること」と「人と向き合うこと」の大切さでした。走ることも、人とふれあうことも、相手を思って言葉をかけることも――すべては一朝一夕では身につかない、日々の積み重ねの中にあるのだと思います。
市長の言葉や行動のひとつひとつには、派手さはなくても確かな芯がありました。それが、市民との自然な信頼関係をつくっているのだと実感しました。「昨日の自分より、少しでも前へ」。そんな姿勢に、私自身も背筋が伸びる思いでした。
きっと、誰かの心にも今日の話が届いていることを願って――また次回の放送も、お楽しみに。