第105回 気まぐれ!メンズトークが放送されました!

 第105回目のゲストは、福祉用具のレンタルや卸事業を手掛け、地域社会に貢献するアイルリンクの代表として活躍する生本覚さんをお迎えしました。仕事に情熱を注ぐ一方で、趣味のカメラでは野鳥撮影に没頭している生本さん。その野鳥写真へのこだわりや撮影の楽しさ、カメラへの熱い思いを語っていただきました。

 

■生本覚さんのプロフィール

 1961年4月3日生まれ、岡山県赤磐市出身。大学卒業後、旧山陽町役場に勤務。その後、義理の両親が経営するリハビリ関連会社に転職し、介護保険制度施行に合わせて「ももたろうレンタルサービス」を立ち上げ、取締役社長に就任しました。福祉用具レンタル・卸事業を軸に、介護用品の開発や在宅介護事業を展開し、利用者のQOL(生活の質)向上と業界発展に貢献しています。

 現在は、岡山県通所介護事業所協議会の副理事長、日本福祉用具供給協会の理事、岡山県介護支援専門員協議会の常務理事も務めるなど、多方面で活躍中。また、趣味人としての顔も持ち、スポーツ・フィッシングやゴルフを楽しむ中、特に現在は野鳥撮影に情熱を注いでいます。

 

<野鳥撮影に夢中になった経緯>

 生本さんが野鳥撮影に惹かれたのは、もともと鷹匠に憧れていたことがきっかけでした。時代劇で見た殿様が鷹を手に乗せている姿に魅了され、鷹を飼いたいと思ったこともあったそうですが、奥様に「餌の世話はできない」と言われ断念。その後、海辺で飛ぶ多くの鷹を見た際に、その美しさに感動すると同時に、周囲で鷹の写真を撮る人たちの姿を見て、「自分も撮ってみたい」と感じたことが、撮影を始めるきっかけとなりました。

 野鳥撮影の魅力について生本さんは、「シューティングゲームのようであり、コレクションでもあり、記録でもある」と語ります。撮りたいのは単に美しい写真ではなく、迫力や驚きのある一枚。鳥の季節やタイミングを逃さないよう、全国の撮影仲間と情報を共有しながら、チャンスを追い求めています。

撮影仲間の多くは70代以上の年金生活者で、「ゼニは持って死ねん」を合言葉に高価なレンズを購入する人も多いのだとか。趣味にかける情熱とお金を惜しまない姿勢に、生本さんも共感しているようです。

 

<カメラへのこだわりと撮影の楽しさ>

 カメラ機材について、最近は「ミラーレスカメラが素晴らしい」と語る生本さん。一眼レフを超える機能を持つミラーレスは、特に野鳥撮影において「鳥瞳AF」という焦点追随機能が重宝されています。この機能は鳥の動きに合わせてフォーカスを自動で調整し、飛び立つ瞬間も逃しません。また、ミラーレスのファインダーは暗い環境でも明るく見えるため、従来の一眼レフに比べて格段に使いやすいといいます。

 現在のカメラメーカーの3大巨頭はソニー、キャノン、ニコンですが、生本さんは特にソニーのセンサー性能を高く評価しています。価格帯も幅広く揃っており、初心者から上級者まで楽しめる選択肢があるのも魅力の一つです。

<おすすめの撮影場所と好きな野鳥>

 生本さんのお気に入りの鳥は熊鷹で、特に冬の求愛時期(12月~1月)が撮影の絶好のタイミングだといいます。また、岡山県内には野鳥撮影のスポットが多く、倉敷川沿いや真備、玉島、笠岡、吉備中央町などでさまざまな鳥に出会えるそうです。

 特に藤田エリアは猛禽類の「メッカ」と呼ばれる場所で、隼やフクロウ、黒ハゲワシなど珍しい鳥も撮影可能です。フクロウは建部の神社、黒ハゲワシは笠岡などが生本さんのおすすめポイント。県内だけでもこれほど多くの鳥と出会える環境が整っていることに驚きます。

 生本さんのお話を伺い、趣味への深い情熱と探究心に心を動かされました。野鳥撮影を通じて感じる自然の美しさや、撮影仲間との交流が生本さんの人生に彩りを加えているのだと思います。「シューティングゲームや絵画のよう」という表現は、野鳥撮影の奥深さを的確に表しており、私自身も挑戦してみたいと感じました。

 また、福祉事業で地域社会に貢献する一方で、趣味の時間を大切にされている姿は、仕事と趣味の両立を目指す人にとって良いお手本です。

次回の放送もお楽しみに!