第100回 気まぐれ!メンズトークが放送されました!

 第100回目のゲストは、地元倉敷でウクレレギターのショップとレッスンのスタジオ「Fe」を拠点に、ギタリストとして、またプロデューサーやコンポーザー(作曲家)として多方面で活躍するフェリーペナカムラさんをお招きし、音楽に対する想いやこだわりなどをお伺いしました。

 

<前半:音楽の道へ進んだ経緯など>
 父はタンゴのバイオリニスト、祖母は琴と三味線を弾いていたという音楽好きの一家で育ったフェリーぺさん、幼少期にはバイオリンを習わされたそうですが、バイオリンはあまり好きではなかったと言います。
 高校ではバンド組みボーカルをやっていましたが、ギターの方がカッコ良いと思い独学でギターを始めます。フレットがないバイオリンをしていたのでギターの上達は早く、すぐにリードギターを弾くようになります。フォークやロックを中心にバンド活動をしていましたが、高2の時にジャズに興味を持ち、高3の時にはブラバンのメンバーを集めてマイルスデイビスをやるほどジャズに熱中します。高校でジャズというのは、あまりにも早熟ですね。
 その後、音楽学校に行き本格的にジャズの勉強を始めます。ある時、学校からアメリカ留学の話があり、ロスアンジェルスで開催された夏のセミナーに参加し本場の音楽に触れたことで、音楽で生きていこうと思うようになったそうです。

<後半:ブラジルので生活、数多くの世界的アーティストとの共演について>
 ニューヨークに居た時、民族音楽やブラジル音楽を聴いて「ジャズをやっている場合じゃない」と、閃いたそうです。ラテンやブラジル音楽が気に入り、ブラジルへ行くことになります。ブラジルに行ってはビザの書き換えで帰ってきて、また行って、また書き換えで帰ってきてを繰り返す中で、ブラジル特有の自由な気質に惹かれたと言います。
 ブラジル大使館とのご縁がキッカケで、大使館主催の「ブラジル料理の夕べ」への出演。さらに、ジョゼ・ピニェイロ、リタ・サンチアーゴ等のツアーに参加したことがブラジルの新聞に記事が掲載されたことでさらにご縁が広がり、世界的なパーカッショニストのマルコス・スザーノ、ボサノヴァピアニストの第一人者ジョアン・ドナート、ハワイの人気ウクレレ奏者のハーブであるオオタJrなど、多くの世界的なプロミュージシャンと共演することになったそうです。

 フェリーぺさんのブラジルでの生活では様々な困難に遭うなど波瀾に満ちており、その困難を困難と感じずに飄々と生きていく姿勢にはびっくりさせられると共に、憧れすら感じました。本当に興味深く聞かせて貰いました。

 自分の興味がどこにあるか、そして、その興味の対象を深く掘り下げていくことが、新しい局面を開いたり、新たなご縁を繋いだりするのだと……。そして、そこには必ず行動が必要で、躊躇なく新しい環境に飛び込むことで人生は変わっていくのだとフェリーぺさんの半生を伺う中で、強く感じました。
 得意なことではなく、好きなことが一番その人を輝かせる。そんな生き方を体現されている魅力的な方でした。私自身もそう在りたいと思います。