第127回 気まぐれ!メンズトークが放送されました!

 第127回目のゲストは、英国ロイヤル・アカデミー・オブ・ダンス認定教師として、岡山を拠点にバレエの魅力を伝え続けていらっしゃる野瀬裕子さんです。幼い頃からバレエと向き合い、国内外での経験を経て、今では指導者として多くの生徒を育てる傍ら、地域に根ざした文化活動にも取り組んでおられます。今回は、野瀬さんのバレエに込める想いや、舞台を通じて届けたい未来への願いについて、たっぷりと伺いました。

 先日の「気まぐれ!メンズトーク」では、番組史上初となる“電話出演”でのゲストをお迎えしました。
ご登場いただいたのは、岡山を拠点に活躍されている、野瀬 裕子さん(Petit Ballet Studio 主宰 R.A.D. 公式認定教師)です。

 

■ バレエとともに歩んだ人生

 放送の前半では、野瀬さんの人生を形づくってきたバレエとの出会いと、その軌跡をうかがいました。6歳でバレエを始めて以来、他の習い事と違って「やめたいと思ったことが一度もなかった」と話すその姿勢からは、幼少期からの深い情熱が伝わってきました。

 スイス・チューリッヒ、中国・北京、オーストラリアへとバレエ留学を重ね、異なる文化の中で踊り、学び、人とつながってきた日々。中でも北京の厳しい環境を乗り越えた後に、オーストラリアで恩師と奇跡的な再会を果たしたというエピソードには、思わず胸が熱くなりました。

 そして、踊るだけでなく「教えること」への関心を深めていく中で出会ったのが、英国ロイヤル・アカデミー・オブ・ダンス(RAD)の教育メソッド。ここがまさに、野瀬さんにとって“指導者としての道”を切り拓くターニングポイントとなったそうです。

 

■ 地域に文化の種をまくということ

 後半では、野瀬さんが今まさに取り組んでいる「地域文化への貢献」についての話題に。「本物の舞台を観る機会が少ない子どもたちに、良質な芸術体験を届けたい」——その想いから始まったのが、岡山における『くるみ割り人形』の定着構想。そして、その延長線上にあるのが、今年7月に開催される舞台公演です。

 

■ 『岡山バレエガラ Art In Motion 2025』開催!

なんと、世界中で活躍するトップダンサーが岡山に集結するという、夢のような舞台が実現します。

  • タイトル:岡山バレエガラ Art In Motion 2025
  • 日時:2025年7月23日(水)開場17:30/開演18:00
  • 会場:岡山芸術創造劇場ハレノワ 大劇場
  • チケット
     SS席11,500円/S席10,500円/A席9,500円(当日券は+1,000円)
  • チケット購入ページ
     LivePocket:https://t.livepocket.jp/e/okayamaballet

「La Rencontre(出会い)」と名づけられたこの公演には、人と人、舞台と地域、芸術と暮らしの“出会い”への想いが込められているとのこと。準備や集客など、大変なご苦労の中でも、「文化の空気を吸うことは、生き方を豊かにすること」という信念を胸に、1,000人動員を目指して奔走されています。

 

■ 観たことがない人にこそ届けたい

印象的だったのは、野瀬さんのこの言葉。

「これまでバレエを観たことのない方にこそ、足を運んでいただきたい。」

 バレエは、肉体の技術だけでなく、感情を伝える“表現の芸術”。子どもにも大人にも、舞台から受け取るものは計り知れません。

 今回の放送を通じて、芸術が人の心を育て、つながりを生み、地域に根を下ろしていく力があるのだということを、改めて感じました。

 「文化を届ける人」は、まさに“未来をつくる人”。
岡山でこんな素敵な挑戦をしている方がいることを、ぜひ多くの方に知ってほしいと心から思います。「岡山バレエガラ」も、会場でご体感ください!

――また次回の放送も、お楽しみに。