第114回 気まぐれ!メンズトークが放送されました!

 第114回目のゲストは、斬新かつ市民目線の政策で総社市を改革する敏腕政治家として活躍する一方、趣味のピアノでも市民を魅了する多才な片岡聡一市長をお迎えしました。今回は、猫の殺処分ゼロへの取り組みや、注目を集める作山古墳の発掘調査についてお話を伺いました。


<猫の殺処分ゼロへの取り組み>

 片岡市長の事務所前には、たびたび捨て猫が置かれることがあり、先日も5匹の子猫が捨てられていたそうです。市長自ら保護し、SNS(X)で里親を募集して譲渡しました。これまでに18匹の猫を里親に出したというから驚きです。譲渡にあたっては面接を行い、しっかりと飼い主の条件を確認するようにしているとのこと。

総社市では、現在野良猫は約200匹存在しています。しかし、本来「野良猫」とは飼い主に捨てられたことで発生するため、飼育放棄がなければ存在しないはずのものです。

野良猫は大きく2つに分けられます:

  • 地域猫:地域住民やボランティアが去勢や病院代、餌やりなどを管理する猫
  • 保護猫:譲渡会などを通じて新たな飼い主を探してもらう猫

 地域猫の取り組みは、野良猫がこれ以上繁殖しないように管理し、地域ぐるみで面倒を見ていく活動です。しかし、ボランティアの方々には月3万円ほどの餌代がかかるなど、経済的負担が大きく限界があるのが現状です。

そこで総社市では、全国で初めて地域猫活動の餌代を市が負担する制度を導入しました。この取り組みは、行政が積極的に地域猫活動を支える画期的な試みとして注目されています。

<作山古墳の発掘調査への期待>

 総社市には、全長286メートルで日本で10番目に大きいとされる作山古墳があります。このたび、発掘調査の認可が降り、考古学者の間でも大きな期待が寄せられています。

 発掘調査の認可は非常に厳しいことで知られており、これが実現したこと自体が大きなニュースです。特に注目されている理由は、備中国分寺近くにある「こうもり塚古墳」から出土した宝物が、聖徳太子の祖父である欽明天皇(539年〜571年)の古墳と関連があると考えられているからです。

 さらに、作山古墳は今まで盗掘に遭っていない数少ない古墳の一つ。これが今回の発掘調査に対する大きな期待につながっています。

 発掘には3〜4年ほどかかる見通しですが、古墳の敷地内に住んでいる住民の転居など、解決すべき課題もあるとのこと。それでも、調査の成果次第では、総社市が全国的に名を知られる大きなチャンスになるかもしれません。

 片岡聡一市長の取り組みは、地域社会の問題を一つひとつ着実に解決していく姿勢が感じられました。猫の殺処分ゼロに向けた地域猫活動の支援は、全国初の試みであり、今後のモデルケースとして他の自治体にも広がっていくことが期待されます。

 また、作山古墳の発掘調査は、古代吉備王国の歴史を紐解く鍵になるかもしれません。総社市の魅力や文化がさらに全国に広まるきっかけになることを楽しみにしています。


次回の放送もどうぞお楽しみに!