FMくらしき『気まぐれ!メンズトーク』のパーソナリティとして6年間してきたこと。

 約6年前、「新たにラジオ番組を始めるので、一緒にしませんか……」とのご縁をいただき、2015年1月に、地元倉敷のコミュニティエフエムであるFMくらしきで『気まぐれ!メンズトーク』という番組がスタートしました。私は、3人いるパーソナリティの内の1人として出演しています。

 『気まぐれ!メンズトーク』とは

 番組は、FMくらしき(82.8MHz)にて、毎月第3木曜日(19:00〜19:30)、月1回30分の生放送でお送りしており、今年の1月から7年目に突入しています。

 『気まぐれメンズトーク』は、輝いている方・夢を追いかけている方・健康や趣味に関係する方々をゲストとして迎え、リスナーに有意義な情報を発信するというコンセプトのトーク番組で、ゲストの多くは地元である岡山・倉敷で活躍されている方です。最近では、高松や東京など県外で活躍されている方にも、ご出演いただいています。

 過去76回の放送では、プロアスリート、芸術家、ミュージカル俳優、政治家、経営者、飲食店のオーナーやシェフ、パティシエ、歌手、大学教授、モデル、脚本家など、さまざまなジャンル方をゲストにお呼びしました。

生放送独特の場の雰囲気の中での“流れ”は、事前取材と台本作りあってこそ

 毎回、さまざまなジャンルのゲストの方にご出演いただくので、それぞれの方の仕事や経験、こだわりやスキル、価値観や人生観など、ゲストの魅力を30分間という短い時間の中で100%伝えられるように番組を構成しなければなりません。

 そのために大切にしているのが、事前の取材と台本作りです。生放送ですから、必ずしも台本通りには進行しません。むしろ、積極的に台本を無視して進行するほどです。なぜなら、番組放送時には、生放送独特の場の雰囲気の中で“流れ”というものが発生し、それを意識しているからです。収録の場合は、その流れというようなものを感じることはありません。ラジオに出演された経験がないゲストの方は『初めは緊張しましたが、終わってみるとあっという間でした』と、よく言われます。それは、“流れ”に呑まれているのではないかと、私は解釈しています。

 番組の冒頭では、『またやんこと俣野浩志です。ボケとツッコミを両方担当します』というのが私のキャッチフレーズですが、普段仕事やプライベートで番組を紹介する時には『喋らないパーソナリティ』と冗談で自称しています(笑)。もちろん実際には喋ります。しかし、私のパーソナリティとしてのメインの役割は、ゲストへの事前取材と台本作り、つまり裏方です。

実際の進行表

 事前に取材をしてしっかりと台本を作っても、台本通りに進行しないのであれば作る必要がないのでは?と思われるかもしれません。
 私たちの番組では、台本に書いてある文章は、その通りに喋るためのものとして捉えてはいません。実は、途中で話題を切り替えたり、話の幅を広げたりするための“あんちょこ”としての意味合いが強いのです。そう考えた場合、しっかりと文章を練って一つのストーリーとして構成するよりも、切り口として使えるネタが多くある方が、あんちょことしては重宝するのです。

 実は、それがポイントなのですが、私たちは、秒単位の進行表(キューシート)をきっちりと作ります。しかし、話題は尺(時間枠)の中で自由に話せるように、話題と話の方向性だけを確認して、あえてゆるく進行させています。これができるのは、事前に取材をして、きちんとした台本を作っているからです。


※直近で使った実際の番組進行表(エクセルファイル)をアップしておきますので、こちらからダウンロードしてください。ご参考まで……。

https://withpassion.jp/download/cuesheet/

 実際に放送される話題は、事前の取材で得られた情報の3分の1程度です。イメージとしては氷山のような感じです。番組として目に見えている部分は、見えない部分の活動があってこそ支えられるものであると思います。この考え方は仕事でも趣味の世界でも同じです。得てして私たちは、見えているものだけを評価しがちです。しかし、その裏で行われている努力や準備などの活動をどのくらい想像できているでしょうか。良く、自分がプロであれば、相手がプロかどうかはわかると言われますが、そういうことだと思います。

高いスキルや話が上手くなくても、事前の準備がそれをカバーする

 生放送独特の場の雰囲気の中での“流れ”というのは、ライブ感と言い換えても良いかもしれません。ライブ感を出そうとすると、きちんとした構成がある中で、場の流れに応じて臨機応変に対応し変化できるアドリブのスキルが必要です。私たちは6年間、パーソナリティとして番組をやってきましたが、本職のパーソナリティでもアナウンサーでもありません。ですから、決して高いスキルがあるわけではなく、取り立ててトークが上手いわけでもありません。
 そんな私たちでも、7年目に突入するまで継続して来れたのは、一つには、事前の取材や台本などの準備を欠かさなかったからです。そしてもう一つは、堅くしないというのを意識し、面白く楽しい放送にして自分たちも楽しもうとしているからです。

 7年と4ヶ月経ちましたが、まだまだ長く続けられるように、コツコツと頑張っていきます。今後も、素敵なゲストの出演が決まっています。ご興味ご関心がありましたら、ぜひ一度お聴きください。

番組の基本データ

『気まぐれ!メンズトーク』

■放送局
FMくらしき(82.8MHz)
スタジオ:本社 Aスタジオ

株式会社 エフエムくらしき
〒710-8528 岡山県倉敷市白楽町520-28
TEL 086-430-0600 FAX 086-430-0667
E-mail fmk828@tiki.ne.jp
http://www.fmkurashiki.com

■WEB SITE
FBページ https://www.facebook.com/kimaguremens/
officialページ(株式会社エミリンク内) http://emilink.jp/radio/

■放送時間
毎月第3木曜日 19:00〜19:30 生放送

■パーソナリティ
こはちゃん(小原忠士)
みかりん(曳野美華)
またやん(俣野浩志)

■サポート(提供)
小原整骨院
こはら鍼灸整骨院 柚
cocoro from 小原整骨院
古閑俊行話し方スクール
株式会社パッション
株式会社アンスリール
オーセンティック合同会社
倉敷市シルバー人材センター

■挿入曲
オープニング曲:Junp / Van Halen
エンディング曲:Stand by me / Ben E. King
BGM:Happy Island / 押尾コータロー

FMくらしき 82.8Mhz です。お聴き逃しなく! 
スマホのアプリ「Tunein Radio」か「myTuner Radio」をダウンロードして頂くと、倉敷にお住まいでない方も聴くことができます。